人工芝の施工方法と注意点|DIYとプロの違い
人工芝の施工方法と注意点|DIYとプロの違い
「庭をいつでも美しく保ちたい」「雑草対策として人工芝を敷きたい」
そんな声から人気が高まっているのが、メンテナンスの少ない人工芝です。
人工芝はホームセンターやネットでも手に入り、DIYで施工する人も増えていますが、実際には仕上がりや耐久性に大きな差が出ることも。
この記事では、人工芝の施工手順と、DIYとプロ施工の違い・それぞれのメリット・注意点について詳しく解説します。
人工芝の基本構造
人工芝を敷くには、以下のような層を順番に施工していきます:
- 既存の土・芝・雑草の撤去
- 地盤の整地・転圧
- 防草シートの敷設
- 人工芝の敷設・ジョイント処理・固定
この中でも、「地盤整備」と「防草シート処理」が、仕上がりと長期的な快適さを左右する重要ポイントです。
人工芝のDIY施工方法(一般的な手順)
1. 地面の準備
まずは雑草・石・ゴミなどをしっかり取り除き、整地します。雨水がたまらないように、軽く勾配(1〜2%)をつけるのが理想です。
2. 転圧
土を押し固めるために「プレートコンパクター」や「タンパー」を使用。転圧が不十分だと、後から芝が浮いたり凸凹になります。
3. 防草シートの敷設
地面からの雑草を防ぐために、耐久性の高い防草シートを敷き詰め、ピンでしっかり固定します。
4. 人工芝のカット・敷設
芝ロールを敷いて、端部をカットしてフィットさせます。複数枚をつなぐ場合は、芝目の向きを揃えるのがコツです。
5. ジョイント・固定
芝のつなぎ目にジョイントテープと接着剤を使って接合。全体をU字ピンやタッカーで地面に固定します。
6. 仕上げ
芝をブラッシングして毛足を立て、全体の見た目を整えます。
DIY施工のメリットと注意点
■ メリット
- コストが安く抑えられる
- 自分のペースで作業できる
- 愛着が湧く
■ 注意点
- 転圧不足で凸凹や浮きが発生しやすい
- 雑草対策が不完全になりがち
- ジョイント部の処理が甘く、見栄えが悪くなる
- 道具の準備が大変(転圧機、防草シート、接着剤、U字ピンなど)
特に広い面積・人目に触れる場所では、仕上がりに差が出やすくなります。
プロ施工の特徴とメリット
■ 施工前の診断力
プロは、現地の土壌・水はけ・日当たりなどを見て、最適な下地整備方法を提案します。
■ 地盤整備の精度
転圧機や重機を使って、硬く平らで水はけの良い下地を作ることで、長期間浮きやゆがみのない仕上がりになります。
■ 雑草対策の徹底
防草シートの種類や施工法にもこだわりがあり、10年スパンで雑草がほぼ生えないように施工してくれる業者も。
■ 美しい見た目
芝の向き・ジョイントライン・端部のカット処理など、プロならではの技術で自然な仕上がりになります。
■ 保証がつく場合も
業者によっては「施工保証」があり、万が一の不具合にも対応してくれる安心感があります。
DIYとプロ、どちらを選ぶべき?
項目 | DIY | プロ |
---|---|---|
費用 | ◎ 安い | △ やや高め |
自由度 | ◎ 自分で調整 | △ 事前打ち合わせが必要 |
手間 | × 全て自分で | ◎ 全部任せられる |
仕上がり | △ 個人差あり | ◎ 安定してキレイ |
耐久性 | △ 地盤による | ◎ 長持ち |
■ DIYに向いているケース
- 狭いスペース(ベランダ、犬走りなど)
- 庭の一部だけ試してみたい
- 時間と体力に余裕がある
■ プロに依頼すべきケース
- 広い面積や傾斜地
- 雑草が多く、下地整備が必要
- 美観や耐久性を重視する
まとめ|人工芝は“施工が命”
人工芝は、施工方法によって仕上がりの美しさ・耐久性・快適さが大きく変わります。
✔ DIYはコスト重視&小規模施工向け
✔ プロ施工は美観・耐久性・雑草対策をしっかり行いたい人におすすめ
どちらを選ぶにせよ、重要なのは下地整備・芝の固定・ジョイント処理の丁寧さです。
もし迷ったら、まずは見積りや現地相談だけでもプロに依頼してみるのも良い選択です。
人工芝の正しい施工で、ストレスのない美しい庭づくりを実現してみてください。