抜根 作業 日数 かかる時間と工程解説
<h1>抜根 作業 日数 かかる時間と工程解説</h1>
<p>庭木を伐採したあとに残る<strong>切り株(根株)</strong>。<br>
「抜根ってどれくらい時間がかかる?」「どんな工程で進むの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。<br>
抜根は、樹木の大きさ・根の張り方・周囲の環境によって作業時間が大きく変わります。</p>
<p>この記事では、造園のプロ目線で、<strong>抜根にかかる日数・時間の目安と、実際の作業工程</strong>を詳しく解説します。</p>
<h2>1. 抜根作業にかかる時間の基本目安</h2>
<p>抜根は「根の大きさ」と「場所の条件」で時間が大きく変わります。一般的な目安は以下の通りです。</p>
<table border="1" cellpadding="6">
<tr><th>樹木の大きさ</th><th>抜根時間</th><th>備考</th></tr>
<tr><td>直径10〜20cm(低木・細い木)</td><td>30分〜1時間</td><td>手作業で可能</td></tr>
<tr><td>直径20〜40cm(中木)</td><td>1〜3時間</td><td>根切り作業・小型重機併用</td></tr>
<tr><td>直径40cm以上(大木)</td><td>半日〜1日</td><td>重機・伐根機使用</td></tr>
<tr><td>根が地中に広く張る木</td><td>1日以上</td><td>クスノキ・ケヤキ・竹など</td></tr>
</table>
<p>同じ直径でも、<strong>根の種類や地中障害物(石・ブロック・配管)があるかどうかで作業時間は変化</strong>します。</p>
<h2>2. 抜根作業に「日数」がかかるケースとは?</h2>
<p>一般家庭の庭木であれば<strong>半日〜1日以内</strong>で完了することがほとんどですが、以下の場合は数日かかることがあります。</p>
<h3>① 大木・古木の抜根</h3>
<p>クスノキ、ケヤキ、マツなどの大木は根が非常に強く、広域に張っています。<br>
根を一本ずつ断ち切りながら進めるため、<strong>1〜2日以上</strong>かかることがあります。</p>
<h3>② 障害物が多い現場</h3>
<p>地中に以下のようなものがあると時間が延びます。</p>
<ul>
<li>・ブロック塀の基礎</li>
<li>・水道管・ガス管</li>
<li>・石・コンクリ片</li>
<li>・古い庭石の土中埋没物</li>
</ul>
<p>安全配慮が必要なため、慎重に作業し日数が増えるケースがあります。</p>
<h3>③ 複数本の抜根作業</h3>
<p>一本の抜根なら短時間で終わっても、<strong>5本・10本</strong>と増えるほど時間は比例して増加します。<br>
特に生垣の抜根は根が絡み合い時間がかかります。</p>
<h3>④ 雨天や地盤の状態</h3>
<p>雨で土が緩むと作業が進みにくく、重機が入れない場合は作業延期になることもあります。</p>
<h2>3. 抜根の具体的な工程(プロ作業の流れ)</h2>
<p>ここでは、プロが行う一般的な抜根の手順を分かりやすく説明します。</p>
<h3>① 伐採・根元処理</h3>
<p>抜根の前に<strong>木の伐採</strong>を行います。根株が残っている状態からスタートします。<br>
切り株の高さを少し残すことで、テコの原理で引き抜きやすくなります。</p>
<h3>② 周囲の土を掘り起こす(根回りの掘削)</h3>
<p>スコップ・ツルハシ・重機を使い、根の周囲を掘り下げます。<br>
<strong>根を見える状態にして切断するスペースを作る工程</strong>です。</p>
<h3>③ 主根・側根の切断</h3>
<p>根株の下に伸びる「主根」と、横に伸びる「側根」を一本ずつ切ります。<br>
この工程がもっとも時間がかかります。</p>
<p>強い根の例:</p>
<ul>
<li>・クスノキ</li>
<li>・ケヤキ</li>
<li>・マツ</li>
<li>・竹(根茎が非常に強い)</li>
</ul>
<h3>④ 根株を引き抜く</h3>
<p>全ての根を断ち切ったら、てこの原理・ワイヤー・重機などで根株を持ち上げます。<br>
しっかり断根できていれば、比較的スムーズに引き抜けます。</p>
<h3>⑤ 土を戻す・整地作業</h3>
<p>抜根の穴を埋め戻して固め、地面を平らに整えます。<br>
ここまでが抜根の一連の工程です。</p>
<h2>4. DIYで抜根すると時間がかかる理由</h2>
<p>DIYで抜根を試みる場合、プロと比べて<strong>3〜10倍</strong>の時間がかかることが一般的です。</p>
<h3>理由① 根の位置が分からない</h3>
<p>どの方向に根が伸びているか分からず、余計な掘削が増えるため。</p>
<h3>理由② 適切な道具がない</h3>
<p>根切り用のノコギリ・チェーンソー・ツルハシなど専用工具がないと効率が落ちます。</p>
<h3>理由③ 力作業が多く体力的に厳しい</h3>
<p>抜根は想像以上に重労働。途中で断念するケースもあります。</p>
<p>家庭用の工具だけで抜根できるのは、直径10〜20cm程度の小さな木に限られます。</p>
<h2>5. 抜根と一緒に行うべき作業</h2>
<p>抜根は庭をリセットする良い機会です。以下の作業を同時に行うと効率的です。</p>
<ul>
<li>・防草シート+砂利敷き</li>
<li>・植栽の入れ替えデザイン</li>
<li>・地盤改良(土壌改善)</li>
<li>・人工芝施工</li>
</ul>
<p>穴を埋め戻すタイミングで同時施工すれば、余計な手間や費用を削減できます。</p>
<h2>6. プロに依頼した場合の作業時間目安</h2>
<p>一般的な抜根作業は以下のように完了します。</p>
<ul>
<li>・低木:30分〜1時間</li>
<li>・中木:1〜3時間</li>
<li>・高木:半日〜1日</li>
<li>・複雑な現場:1〜3日</li>
</ul>
<p>事前に現場を見てもらい、「どのくらい時間がかかるか」を確認しておくと安心です。</p>
<h2>まとめ|抜根は“条件次第”で時間が大きく変わる</h2>
<p>✔ 小さな木なら1時間以内
✔ 大きな木や障害物が多い現場は半日〜数日
✔ 根の強さ・広がり・周囲環境が時間を決める
✔ DIYは非常に時間がかかり、効率的ではない
✔ プロは安全・確実・短時間で抜根可能</p>
<p>抜根は庭の将来の使い方に大きく関わる重要な作業です。<br>
正確な時間を知るには、<strong>現地調査で木の種類・根の状態・現場環境</strong>を見てもらうのが最も確実です。</p>