お知らせ/ブログ | 合同会社Green Design | 庭木の剪定、草刈り、伐採、伐根など植物の事ならどんなことでもお任せください

〒226-0016 横浜市緑区霧が丘5-2-12 シャトレ―寿 101

090-3817-4844

営業時間9:00~19:00

お問い合わせはこちら

menu

お知らせ/ブログ

樹形が崩れてしまった庭木の再生方法とは?

<h1>樹形が崩れてしまった庭木の再生方法とは?</h1>

<p>庭木は植えた直後はバランスが良くても、数年経つと成長の偏りや枝の伸び方の違いによって、だんだんと<strong>樹形(シルエット)が崩れてしまう</strong>ことがあります。</p>

<p>「上ばかり伸びる」「片側だけ広がる」「スカスカに見える」「重心が偏る」など、これは多くの家庭で起きる自然な現象です。</p>

<p>しかし、樹形が崩れたからといって諦める必要はありません。正しい方法で剪定や管理を行えば、庭木は再び美しく整った姿に戻ります。</p>

<p>この記事では、造園のプロが実際に行う<strong>庭木の再生方法</strong>を詳しく解説します。</p>

<hr>

<h2>1. 樹形が崩れる主な原因</h2>

<p>まずは「なぜ崩れるのか?」を知ることが再生の第一歩です。</p>

<h3>原因① 成長の偏り(光の方向)</h3>
<p>庭木は光の差す方向へ枝を伸ばします。
日陰側がスカスカになり、日向側だけ茂ってしまうのは自然な反応です。</p>

<h3>原因② 剪定時期の間違い</h3>
<p>本来剪定してはいけない時期に強く切ってしまうと、枝が弱り樹形が乱れます。</p>

<h3>原因③ 長期間剪定していない</h3>
<p>5年以上放置すると、太い枝だけが伸び、全体のバランスが悪くなります。</p>

<h3>原因④ 枝の内部が枯れている</h3>
<p>風通し不足や病害虫で内側の枝が枯れ、外側だけ葉がつく状態になります。</p>

<hr>

<h2>2. 樹形を整えるための再生剪定(リフォーム剪定)</h2>

<p>崩れた樹形を復活させるには、通常の剪定よりも<strong>計画的な再生剪定</strong>が必要です。</p>

<h3>ステップ① 不要枝の整理(間引き剪定)</h3>
<p>内部の枯れ枝・交差枝・不要な徒長枝を取り除きます。
これだけでも樹形がスッキリし、風通しと光が改善します。</p>

<h3>ステップ② 枝のバランスを整える</h3>
<p>片側が伸びすぎている場合は、反対側に“育てたい枝”を残し、将来的に形が寄せられるよう調整します。</p>

<h3>ステップ③ 高さを調整する(トップの整理)</h3>
<p>上に伸びすぎた庭木は<strong>頂芽優勢</strong>により縦へ縦へと成長します。
トップを軽く落とすことで、横枝が出やすくなり、丸みのある樹形へ再生できます。</p>

<h3>ステップ④ 来季の成長を利用して形をつくる</h3>
<p>一度の剪定ですべて整えるのではなく、<strong>翌年以降の新しい枝の成長を活用</strong>すると、より自然で美しい形になります。</p>

<hr>

<h2>3. 樹種別:再生剪定のポイント</h2>

<h3>● シマトネリコ</h3>
<ul>
<li>枝が上に伸びやすいのでトップを軽く落とす</li>
<li>密集部分を間引くと樹形が整う</li>
<li>年2回の軽剪定で再生が早い</li>
</ul>

<h3>● キンモクセイ</h3>
<ul>
<li>丸く整えると美しいシルエットが復活</li>
<li>強剪定は花が咲かなくなるため注意</li>
<li>花後〜春前が再生のベストタイミング</li>
</ul>

<h3>● モミジ・ヤマボウシ(落葉樹)</h3>
<ul>
<li>冬の休眠期に骨格が見えるので整えやすい</li>
<li>徒長枝を減らし、骨格枝を生かすと再生しやすい</li>
</ul>

<hr>

<h2>4. 樹形再生で最も重要なのは「光」と「風」</h2>

<p>庭木は光が当たる方向へ枝を伸ばし、風が通ることで病気を防ぎます。
つまり、</p>

<p><strong>光と風が正しく入るように剪定する=樹形が整う</strong></p>

<p>という法則があります。</p>

<p>再生剪定では「枝を小さくする」のではなく、</p>

<ul>
<li>光が入るように間引く</li>
<li>風が通るように整える</li>
</ul>

<p>この2つを意識するだけで劇的に改善します。</p>

<hr>

<h2>5. 自分でできる?プロに任せる?判断基準</h2>

<p>すべてを自力で再生しようとすると、木を弱らせてしまうことがあります。</p>

<h3>● 自分で可能なケース</h3>
<ul>
<li>高さ3m以下の低木</li>
<li>枯れ枝などの簡単な間引き</li>
<li>徒長枝を軽く落とす作業</li>
</ul>

<h3>● プロに依頼すべきケース</h3>
<ul>
<li>高さ4m以上の高木</li>
<li>太い枝を切る必要がある</li>
<li>倒木リスクがある</li>
<li>長年放置して“原型がない”状態</li>
</ul>

<p>樹形再生は「切れば良くなる」という単純な作業ではなく、
<strong>未来の数年を見据えた枝配置</strong>が必要です。</p>

<hr>

<h2>6. 再生後に美しい樹形を保つためのコツ</h2>

<ul>
<li>年1〜2回の軽剪定で樹形が崩れにくくなる</li>
<li>木が弱る時期の強剪定は避ける</li>
<li>幹の近くに新芽が出たら将来の“主役枝”として育てる</li>
<li>風の通り道を意識して内部をスッキリ保つ</li>
</ul>

<p>日々の観察と軽い手入れだけでも、樹形は大崩れしにくくなります。</p>

<hr>

<h2>まとめ|崩れた樹形は戻せる。大切なのは正しい方法。</h2>

<p>庭木の樹形が崩れてしまっても、ほとんどの場合は<strong>適切な剪定と管理で再生</strong>できます。</p>

<p>ポイントは以下の通りです。</p>

<ul>
<li>まずは不要枝の整理からスタート</li>
<li>バランスを見ながら高さを調整する</li>
<li>樹種に合ったタイミングで行う</li>
<li>光と風の流れを意識する</li>
<li>無理な強剪定はしない</li>
</ul>

<p>一度崩れた樹形でも、正しい再生剪定を行えば、1〜3年ほどで美しい姿に戻ります。
自力で難しい場合は、庭木の状態を診断しながら丁寧に作業してくれるプロに相談するのがおすすめです。</p>

植物の診療はこちら